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  ボストン日本人研究者交流会 月例講演会(6月)

 

ボストン日本人研究者交流会より、6月に予定しております月例講演会のお知らせです。
6月20日(土)開催の研究者交流会では、宇宙の魅力に政策とサイエンスの両極から迫る「宇宙スペシャル」と題して、岡本太陽氏による「宇宙はビジネスになるのか」と、磯貝友希氏による「宇宙の神秘を解き明かせ!重力波が拓く新たな天文物理学」の二本の講演を行います。今期は本交流会が最後となりますので、幹事会から来年度に向けてのアナウンスもさせて頂く予定です、皆様どうぞお誘い合わせの上、奮ってご参加ください。

参加申込はWebフォームよりお願いします。
http://www.boston-researchers.jp/wp/registration

日時: 2015年6月20日(土) 16時20分より(受付開始:15時50分)*16:20より開始しますのでそれまでに受付を済ませてお席にお座りください。
会場: MIT E51-345  (http://whereis.mit.edu/?go=E51)
参加費(現金のみ受付):$5 (講演会のみ)、$20 (講演会+懇親会) *懇親会のみの参加はご遠慮ください。
申込期限: 6月18日(木) 21時 (準備等の都合がありますので、期限までに参加申込をお済ませ頂けますようお願い申し上げます。申込が一定数に達した時点で受付を閉め切らせていただくことになります。それ以降に入場を希望された方はキャンセル待ちとなります。)

講演スケジュール:
16:20 - 16:30  挨拶・お知らせ
16:30 - 17:15  講演1:「宇宙はビジネスになるのか」 岡本 太陽 氏
17:15 - 17:30  Q&A
17:30 - 17:45  休憩
17:45 - 18:30  講演2:「宇宙の神秘を解き明かせ!重力波が拓く新たな天文物理学」 磯貝 友希 氏
18:30 - 18:45  Q&A
19:00 - 懇親会

まだ登録されていない方は、是非ボストン日本人研究者交流会のメーリングリストへご参加下さい→

http://www.boston-researchers.jp/wp/community

- 以下講演要旨 -

「宇宙はビジネスになるのか」
岡本 太陽 氏
MBA Candidate, HULT International Business School
宇宙航空研究開発機構 調査国際部 Japan Aerospace Exploration Agency(JAXA)

本講演では、現在の日本の宇宙開発における課題の一側面を、「ビジネス」(市場競争)的な要素を交え、少し違った角度から宇宙開発の「今」について紹介したいと思います。
宇宙は「夢」「神秘」「憧れ」などの単語と関連性が深いというのは一致する見解ではないでしょうか。一方で「国家財政」、この単語とも等しく、いやそれ以上に仲の良い存在でもあります。厳しい状況が続く国家財政を踏まえ、日本の宇宙開発予算は良くて横這い、そして既に欧米に追い付け追い越せの時代を終えた今、何を目標に宇宙開発を行うのか、効率性と独創性が同時に問われる状況となっています。
米国では、イーロン・マスクという天才起業家が立ち上げたスペースX(民間発のロケット製造ベンチャー)が活躍を続け、グーグルも宇宙ビジネスに参入しました。官民が一体となった新しい宇宙開発の在り方を米国でもうまく提示できている訳ではありません。
が、日本の厳しい環境を克服するための糸口として、持続可能な宇宙開発を目指す上で、「ビジネス」的なアプローチが持つ力は計り知れないのではないか。今回はそんなお話です。

「宇宙の神秘を解き明かせ!重力波が拓く新たな天文物理学」
磯貝 友希 氏
PhD Candidate, MIT Physics Department
Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory (LIGO)

ここ50年で人類の宇宙に関する知識は格段に広がりました。ですが広大な宇宙にはまだ分からないことがたくさんあります。
そもそも宇宙がどうやって始まったのかもよくわかっていませんし、重たい星の一生の終わりに起きる大爆発スーパーノヴァや、その後にできる中性子星・ブラックホールにも未だに多くの謎があります。
これらの疑問に答える手段として現在注目されているのが、「重力波」です。
アインシュタイン博士によって100年も前に予測されながら、人類に重力波を観測するのは無理だろうと長年言われ続けてきました。
なぜなら重力波を計測するためには、10のマイナス19乗メートル(ナノのナノよりさらに小さい)という途方もなく小さな距離を測らなければならないからです。
ですがテクノロジーの発達により、重力波はあと数年で観測できるところまできており、宇宙の様々な謎を解き明かす鍵になるのではないかと期待されています。
本講演では重力波を話の起点としながら、現在分かっている宇宙のことや、最先端の長さ計測技術のことをお話したいと思います。
物理というと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、誰にでも分かりやすく説明しますのでぜひ聞きに来てください。宇宙に関する質問も大歓迎です。
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ボストン日本人研究者交流会( http://www.boston-researchers.jp/wp/ )
幹事一同

磯貝 友希(幹事長)
PhD Student, MIT Physics Department,
Laser Interferometer Gravitational-wave Observatory
吉田 和樹(副幹事長)
Doctor of Science Student, Department of Epidemiology, Harvard T. H. Chan School of Public Health
荻野 周史
Professor, Brigham and Women’s Hospital, Dana-Farber Cancer Institute,
Harvard Medical School and Harvard T. H. Chan School of Public Health
大江 凱之
Bachelor of Science in Business Administration, Boston University
三嶋 雄太
Postdoctoral Fellow, Department of Hematology/Oncology, Beth Israel Deaconess Medical Center, Harvard Medical School
吹田 裕介
Research Technician, Department of Dermatology,
Cutaneous Biology Research Center, Massachusetts General Hospital
伊與木 健太
Postdoctoral Fellow, Department of Chemical Engineering, MIT
信原 麻衣
Associate in Science, Bunker Hill Community College
柴田 知樹
PhD Student, Department of Computer Science, Tufts University
河内山 彩夏
Associate in Science, Bunker Hill Community College
吉峰 玲
Master of Science Student, Department of Health Sciences, Boston University 
北原 秀治
Research Fellow, Department of Radiation Oncology, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School

 


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